トロンボーンを知らない人に
トロンボーンってどんな楽器?って聞かれたら
なんて答えますか?
○トランペットより大きい
○金属で出来てるから金管楽器
○スライドっていうところを伸ばしたり縮めて音を出す
確かにそうです。
でも、それって
楽器を見たら分かるかも。
縁あってトロンボーンを吹いていることですし
楽器のこと、もう少し知ってみませんか?
複雑なお勉強はさておき
今日はざっくり
トロンボーンの成り立ち・呼び名・種類など
ご紹介します。
(1)トロンボーンの成り立ち
15世紀ごろトランペットから派生し
「サクバット」が誕生しました。
スライド操作により「半音階」が出せるうえ
音程を微調整できる唯一の楽器でした。
※当時、他の楽器はピストンやボタンがなく
数種類の音しか出せなかったのです。
そんなトロンボーンは
「歌の伴奏に最適!」ということで
教会で使用され「神の楽器」と呼ばれていました。
(2)様々な呼び名
◆サクバット:
フランス語で「(剣を)引き出す」という
sacquebouteサクブートが由来。
スライドの動く様子を剣に見立てています。
◆トロンボーン:
イタリア語で「大きいトランペット」という意味。
(トランペットTromba+大きいを意味する接尾語one=Trombone)
◆ポザウネ:
ドイツ語ではトロンボーンではなく
「Posaune(ポザウネ)」と呼びます。
ちなみに動詞posaunenとして用いる場合
「トロンボーンを吹く/言いふらす」
という意味らしいです。
※現在、サクバットは古楽器として使用され
トロンボーンとは区別して扱われています。
ポザウネは、オーケストラの楽譜でトロンボーンの呼び名として
よく使用されています。
(3)トロンボーンとオーケストラ
トロンボーンは「神の楽器」だったので
世俗音楽であるオーケストラには用いられませんでした。
※モーツァルトのレクイエム
ハイドンのオラトリオに登場しますが
宗教音楽は神聖な音楽なのでセーフだったのでしょう。
そんななか
ベートーヴェンが「交響曲第5番《運命》」(1808年初演)で
トロンボーンをオーケストラに使用し
そこから様々なジャンルに広まっていきました。
(4)トロンボーンの種類と調性
アルトトロンボーン:Es管
テナー、テナーバス、バストロンボーン:B管
コントラバストロンボーン:F管
※なお、B管トロンボーンの「ド」は
人によって「B」だったり「C」だったりします。
吉田は実音読みなので「Bがシ」です。
まとめ
いかがでしたか?
これから「トロンボーンって?」
って聞かれたら
◆金管楽器でスライドの楽器
という情報に加えて
◆15世紀にトランペットから生まれた楽器
◆名前の由来もズバリ「大きいトランペット」
◆教会専用の神の楽器だったけど
ベートーベンがオーケストラに入れてくれた
なんてことも答えられて
「へー、トロンボーンてすごい!」
って言ってもらえるかも♪
なお、本日の内容は
めちゃくちゃ単純に説明したものです。
詳しく知りたい方は調べてみてくださいね。
きっと面白いと思います。
#トロンボーン
#サクバット
#ポザウネ
#歴史
Comments