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吉田志津代

初心者向け|すぐ分かる!トロンボーンってこんな楽器です

更新日:2022年2月25日


トロンボーンの成り立ち、名前の由来、種類を紹介

トロンボーンを知らない人に

トロンボーンってどんな楽器?って聞かれたら

なんて答えますか?


○トランペットより大きい

○金属で出来てるから金管楽器

○スライドっていうところを伸ばしたり縮めて音を出す


確かにそうです。


でも、それって

楽器を見たら分かるかも。


縁あってトロンボーンを吹いていることですし

楽器のこと、もう少し知ってみませんか?


複雑なお勉強はさておき

今日はざっくり

トロンボーンの成り立ち・呼び名・種類など

ご紹介します。

 

(1)トロンボーンの成り立ち

15世紀ごろトランペットから派生し

「サクバット」が誕生しました。

スライド操作により「半音階」が出せるうえ

音程を微調整できる唯一の楽器でした。

※当時、他の楽器はピストンやボタンがなく

数種類の音しか出せなかったのです。


そんなトロンボーンは

「歌の伴奏に最適!」ということで

教会で使用され「神の楽器」と呼ばれていました。


(2)様々な呼び名

◆サクバット:

フランス語で「(剣を)引き出す」という

sacquebouteサクブートが由来。

スライドの動く様子を剣に見立てています。


◆トロンボーン:

イタリア語で「大きいトランペット」という意味。

(トランペットTromba+大きいを意味する接尾語one=Trombone)


◆ポザウネ:

ドイツ語ではトロンボーンではなく

「Posaune(ポザウネ)」と呼びます。

ちなみに動詞posaunenとして用いる場合

「トロンボーンを吹く/言いふらす」

という意味らしいです。


※現在、サクバットは古楽器として使用され

トロンボーンとは区別して扱われています。

ポザウネは、オーケストラの楽譜でトロンボーンの呼び名として

よく使用されています。


(3)トロンボーンとオーケストラ

トロンボーンは「神の楽器」だったので

世俗音楽であるオーケストラには用いられませんでした。

※モーツァルトのレクイエム

ハイドンのオラトリオに登場しますが

宗教音楽は神聖な音楽なのでセーフだったのでしょう。


そんななか

ベートーヴェンが「交響曲第5番《運命》」(1808年初演)で

トロンボーンをオーケストラに使用し

そこから様々なジャンルに広まっていきました。


(4)トロンボーンの種類と調性

アルトトロンボーン:Es管

テナー、テナーバス、バストロンボーン:B管

コントラバストロンボーン:F管

※なお、B管トロンボーンの「ド」は

人によって「B」だったり「C」だったりします。

吉田は実音読みなので「Bがシ」です。


 

まとめ


いかがでしたか?

これから「トロンボーンって?」

って聞かれたら


◆金管楽器でスライドの楽器


という情報に加えて


◆15世紀にトランペットから生まれた楽器

◆名前の由来もズバリ「大きいトランペット」

◆教会専用の神の楽器だったけど

ベートーベンがオーケストラに入れてくれた


なんてことも答えられて

「へー、トロンボーンてすごい!」

って言ってもらえるかも♪


なお、本日の内容は

めちゃくちゃ単純に説明したものです。

詳しく知りたい方は調べてみてくださいね。

きっと面白いと思います。


#トロンボーン

#サクバット

#ポザウネ

#歴史


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