世の中には
多種多様な教則本があります。
英語やドイツ語で書かれたものや
日本語で丁寧に書かれたもの。
学校で指定の教則本を使っている方も
いらっしゃると思います。
どんな教則本でも
最初から最後まで行うと
確実にステップアップできます
が
最初から最後まで、吹いたことありますか?
せっかく買ったのに
全部使わないともったいなくないですか?
今日は吹奏楽部の定番教則本「JBCバンドスタディ」を例に
教則本を使い倒す方法を5つお伝えします。
1.読み物ページを飛ばすべからず!
教則本のどこかに
文章のページはありませんか?
JBCの場合
最初の数ページに 「楽器・奏法」について書いてあります。
アタックやタンギング
シラブル
楽器の手入れ
呼吸
などなど
充実の内容です。
楽器や音の出る仕組み
どのように吹くべきか
などの説明を読まないのは
レシピ見ないでケーキを焼くようなもの。
最初のうちはピンとこなくても
繰り返し読むうちに
理解が深まって
楽器の上達に繋がります!
絶対読みましょう!!
2.音階のページに付箋を貼る
音階は毎日でも練習したいです。
付箋を貼ったり、角を折ったりして
パッとページを開けるようにしておきましょう。
音階は音楽で使う言葉です。
日本語でいうところの
あいうえお〜 です。
「ラ行は言えません」
なんてことはありませんよね?
同様に「Hduはr吹けません」
なんてことがないよう
全調、まずは長調から練習して
覚えてしまいましょう。
※JBCは短調も載っています。
同時進行で練習を進めるのも良いですね。
そして
音域はどんどん広げてください。
例えば、練習の目標として
中1→全長調を練習&暗譜
中2→2オクターブで練習
中3の4月→全長調2オクターブをマスター
なんて設定するものおススメ。
3.テクニックの練習ページを探せ!
曲を吹くためには
さまざまなテクニックが必要です。
タンギング
レガートスラー
リップスラー
跳躍
※お持ちの教則本に
これらのページが無い場合
吉田までご連絡を…!
オリジナルの譜例を
プレゼントします(^^)
JBCでは
◇タンギングとスラー各種
→26〜29ページ
◇跳躍→38〜39ページ
にあります。
4.全てのページを見る
ここまで取り上げたページは
教則本の一部です。
他のページには
どんな練習が書いてあるのか
見てみましょう!
JBCで一箇所取り上げるなら 8〜11ページのメロディ練習。
これ。
すごく良い練習です。
ポイントは
メロディの練習
ということ。
音符を吹くだけではなく
メロディに聴こえるように
練習します。
短いフレーズですが
聴く人を感動させるつもりで!
5.基礎練習はアップデートするもの
何ヶ月も
同じ基礎練習はせず
いまの基礎練習が
ある程度吹けるようになったら
基礎練習をアップデートしましょう!
いくつか例を出すと…
◇音階
Bdurに慣れたら
♭を増やしてEs、減らしてF
はたまた
半音下げてA、半音上げてH
というように
どんどん変えていきます。
◇リップスラー
例えば
チューニングBと
その下のFの組み合わせが
だいたいできるようになったら
さらにその下のBまで。
(BFBの3音でリップスラーということ)
◇タンギング
テンポ60で8分音符吹いてるなら
テンポを80にするとか、
例えば
Bdurでタンギングしているなら
日によって音階を変えてみるとか。
教則本の楽譜をヒントに
あれこれ応用編の楽譜を考えるのも
上達に繋がります!
まとめ
普段使っている教則本、
工夫次第でさらに有用になります!
「書いてある楽譜を吹く」だけの練習ではなく
「この練習でどんな効果が得られるか」と
本質を捉えて練習すれば
もっと効率的に上達すると思います。
イマジネーションを働かせるのも
練習のひとつですね!
Comments