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吉田志津代

トロンボーン上達のコツ|音階練習で曲に強くなる|コツコツ練習でマスターしよう


基礎練習のひとつに音階があります。


トロンボーンを始めたてのころは

B durを吹くだけで精一杯ですが、

教則本には、フラットやシャープの付いた

いろんな音階が載っています。


音階を練習すると、曲を吹く力がつきます。


たとえばAs dur(フラット4個)の曲を吹くとき

この音階を吹いたことが無いと

 ◆フラットを落とす

 ◆ポジションが分からなくなる

 ◆慣れない響きで音程が取れなくなる

など、アワアワしてしまいます。


また、慣れ親しんだB durの曲であっても

途中で他の調が出てくる(=転調する)ことがありまして、

そのとき、その調の音階が分かっていないと

やっぱりアワアワしちゃいます。


どんな調の曲でも慌てず吹けるように

日頃から音階を練習しておきましょう!


今日の内容

 

音階の種類


主な音階は次の3つ。

半音階

長音階(12種類)

短音階(12種類✕自然、和声的、旋律的の3種類=36種類)


教則本によって、

掲載されている音階の数は異なります。

短音階は「旋律的短音階」だけ、ということが多いようです。


※豆知識※

ヨナ抜き音階(長音階の第4音と第7音を抜いた音階)という

日本固有の音階もあります。【例:ドレミソラド(ファとシを抜く)】

吹くだけで懐かしい気持ちになる音階です。

息抜きに吹いてみてください!

 

曲に出てくる調性の音階から始めよう


いま練習している曲、ヘ音記号の横に

フラットもしくはシャープが何個ついてますか?

曲の途中で個数が変わるなら、どう変わりますか?


楽譜の一番端にあるフラット、シャープは

その曲の調を表します。


たとえばフラット3つなら【Es dur】です。

※c moll(これもフラット3つ)とも考えられますが

まず音階練習の入口として「長音階」に限定して考えます。


教則本に載っている音階の楽譜を見て、

曲と同じ調号の音階を練習していきましょう。

 

練習する音階を増やしていこう


曲に出てくる調の音階に慣れてきたら

他の音階も練習していきましょう。


お持ちの音階の楽譜は

どういう順番になっているでしょうか?


JBCの場合

フラットや1個ずつ増えていきます。


 C dur/a moll(調号なし)

 F dur/d moll(♭1つ)

 B dur/g moll(♭2つ)

 ・

 ・

 ・

というように、フラットが増えていって、


 Ges dur/es moll(♭6つ)の次から

 H dur/gia moll(#5つ)といったシャープ系になります。

(シャープは減っていきます)


※同じ調号の長調と短調(=平行調)で書いてあります。



音階の練習方法としては


①フラットを増減させる方法

 たとえば、曲がEs dur(フラット3つ)だったら

 フラットを1つ少なくしてB dur

 フラットを1つ多くしてAs dur も練習する。



②Bから半音ずつ上行(もしくは下行)する方法

 上がるとき B→H→C→Des→D→Es→E→F→Ges→G→As→A→B

 下がるとき B→A→As→G→Ges→F→E→Es→D→Des→C→H→B


この方法だと

フラットとシャープが交互に出てくるので

慣れるまで混乱するかもしれません。

(それも楽しいと思えたら良いですね!)


どんな練習方法であっても

必ず楽譜を見て

「Es durフラット3つ、B durフラット2つ、As durフラット4つ」

「B durのときはAだけど、Es durとAs durではAsになる」

など、各音階による”調号の違い”を意識しながら練習してください。


種類は多いですが「必ず全部やる!」と決めて練習を進めてほしいです。

例えば、1週間に2種類ずつ練習すると、6週間で12調できます!

がんばりましょう(^^)

 

シャープ5つ!H durを逆転の発想で見る


シャープ系の音階って苦手、、、というアナタ。

わかります!わたしもシャープはアタフタしました。


特に嫌だったのが「H dur」


 シャープ付いてるのがFCGDAの5つ…


なんて考えながら吹くのは難しいですよね。


音を出す前に、B durとH durを見てみます。

音符は全く同じです。

しかし、調号がフラット2つ/シャープ5つであるため

実際の音がすべて異なります。

(ドイツ音名を確認してください)

B dur(上) と H dur(下)

H durは

①B durの半音上の音階

②BとEsのフラットがない

③FCGDAの5つの音にシャープがつく

という特徴があります。


練習するときには

HとE以外の音にシャープつける

ということだけを考えると吹きやすい、、

と、ヨシダは思うのですが…いかがでしょうか?


 

まとめ


「音階練習するぞ!」と思ったところで

たくさんあるし

フラットやシャープがよくわからない…


いっぺんに全部やらなくていいんです。

必要な音階=曲に使われている調 です。

まずはここから。


焦らずゆっくり、

そして確実に音階を吹けるようにしてください。


いつの間にか

初見に強くなったり

臨時記号にビックリしなくなったり

ポジションが正確になったり


上達を実感できる日が来ます!

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